院長ブログ

2006.10.18更新

インプラント専門サイトである「インプラントネット」のインプラント相談医をしております。
先日下記の質問について返答依頼がありましたのでご紹介いたします。

質問
わたし自身のことではなく夫のことで恐縮です。
このたびインプラントを8本入れることとなりました。日常の歯のお手入れから察しても、かなり歯周病も進行しているのではないかと思います。教えていただきたいのは、インプラントをしたあと、歯周病がもっと進行したとき、不都合はおきないかということです。
インプラントをしてくださる歯科医にここ数年かかっていますが、欠けたら欠けた部分の修復、補綴しかせずに歯周病に関してのケアをなにも指導しなかった歯科医なので、歯科医に対して不安を感じています。

返答
メールを拝見いたしました。
インプラント後に歯周病が進行したとき不都合はおきないかということですが、残存させる歯の歯周病は埋入前にきちんと治療をされる必要があります。歯周病の管理が不十分だとインプラントにもプラークが付着しインプラント周囲炎を引き起こします。進行が著しい場合には1~2年後にインプラントを除去しなくてはならないこともあります。著しく進行した歯周病の歯は埋入前に抜歯し、完成したインプラントと残っている歯はご本人による充分なブラッシングと定期的なプラークコントロールが必要となります。その上で1~2年ごとにX線を撮影し、インプラント周囲骨の吸収の程度をチェックした方が良いでしょう。
インプラントの入る部分はもともとブラッシングが不十分で歯を失っているわけですから、ブラッシングやプラークコントロールに対してご本人が実行されることによって、半永久的にインプラントが持つと理解された方が良いと思います。
新宿新都心歯科口腔外科クリニック  院長:下川 千可志

投稿者: 医療法人社団聖悠会新宿新都心歯科口腔外科クリニック

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